□ 敷居が高い(設計料) □
よく耳にするフレーズに「設計事務所は敷居が高い」がありますが、意図する内容としましては、「私の住宅(生活)ごときに、わざわざ建築士を頼まなくても一般的な箱で十分」というニュアンスと、「施工費以外に、別途費用を負担するのはイヤ。できれば設計施工で設計料はサービスが良い」の意味が含まれているように感じます。どちらかと言うと、後者の意味合いが強いのか「設計料は高そうだから」というフレーズもよく耳にします。
住宅の場合、総工費の8〜10%程度が設計+監理=報酬料として計上されますので、新車が1台か、豪華なシステムキッチンを購入できる程の金額になるかもしれません。
では、設計施工の会社が設計事務所と同じ業務内容を、無料で提供することは可能なのでしょうか? 本当だとしたら、専任の建築士が無償で会社へ貢献しているとか、スーパー建築士が一度に何十件をも掛持ちして少ない工事経費をサポートするなど、素晴らしい会社に違いありません!
しかし、残念なことに設計関連に掛かる費用を工事費内に判りづらい項目として乗せているか、全体へ按分して溶け込ませているのが現状なのです。何故なら、工事費には定価がありませんので、同じ設計でも施工会社や担当により金額が変わりますし、時期によっても変動するのです。そのため、実勢価格を精査するのはかなり難しい作業となります。
そこで、適正価格をジャッジするために、同じ設計図書を元に複数社から見積もりを取って比較します。このシステムを「入札」といい、見積もり内容と金額から設計に対して安心した施工を依頼できる会社を選出いたします。
無理のない範囲の競争原理を元に純粋な施工費を算出すれば、各社に隠れていたであろう費用や、高値と決定価格の差額から、8〜10%程度の金額は簡単に捻出できてしまいます。これで、設計事務所に依頼してもしなくても、掛かる費用が同じであることが判りました。後は、設計業務内容によって好みを選択すればよいのではないでしょうか。
施工会社の選出には、会社から敷地までの距離、過去の施工実績、設計事務所の評判、財務状況などを注意しています。さらに、依頼者からも入札参加社を1つ紹介していただき、公平を規するようにしています。

